2012,04,28, Saturday
今日はペン入れ(線画)についての考察です。
前回、長くなりそうなので後に回すといっていた奴ですが、知っている人にとっては至極当たり前な内容です。 今更何言ってんだこいつはと思われるかもしれませんが、あくまで私の体験による考察なので、そこは生暖かい目で見て頂ければと思います。 では前置きはこのくらいにして。 今回は線画をできるだけ丁寧に仕上げることを念頭に置いて作業を行いました。 その結果分かったことは、ラフからのブラッシュアップの甘さのせいで線画が適当になるということと、それに起因して後半にいくにつれてモチベーションが低下する原因にもなっていたということです。 まず迷い線の多い状態から仕上げを行うと、仕上げとなる線がどれなのかを探しながらペンを入れていかなりません。 これは非効率なだけでなく、ラフ(下書き)と仕上げのラインがずれるという致命的な問題を引き起こします。 これが、誰しも経験したことのあるであろうあの『下書きと清書のギャップ』です。 そして『下書きと清書のギャップ』は、さらにやっかいな状態を引き起こします。 それがモチベーションの低下です。 ラフや下書きの段階では(主観で)上手く描けているような気がするので、そこまで作業は苦痛ではありません。むしろ楽しいです。 しかし、完成を急ぎ、下書きがきちんと出来ていない状態でペン入れを行うとどうなるか。 「どうせ後からペン入れするんだし、下書きなんてそこそこ描けてれば大丈夫だろ」 大体私はいつもこんな感じでした。 完成を急ぐというのもあるんですけど、下書きに拘っているといつまでたっても終わらないじゃないかと思ってしまうんですよね。 しかし、それこそが落とし穴でした。 中には大雑把なアタリだけで大丈夫な人もいるかもしれませんが、そうでない人は下書きにこそ時間をかけるべきだったのです。 上でも書きましたが、下書きが適当だとペン入れをするときにどの線にペンを入れるべきなのかを迷ってしまいます。 アナログだとペン入れは一度やったら終わりですが(一応修正はできますけど)、デジタルだとアンドゥ(ctrl+z)ができるため、自分が望んだラインになるまでひたすら同じところに線を入れるという作業の繰り返しになります。 慣れていないとこの作業だけでもかなり時間をとられる上に、この段階で大幅にモチベーションが下がり、作業自体が嫌になってきます。 それを乗り越えなんとか終わらせることができても、それは自分が思っていたものと何か違う。 これでモチベーションを上げろといわれても、そりゃあ無理ってなもんです。 そしてペン入れが終わったら今度は着色作業に入るわけですが、大幅に下がったモチベーションが今度は着色作業に響いてきます。 元になる絵に納得できていないのだから、色を付けていても何か楽しくありません。 それでも、色を置いていく最初の段階で多少モチベーションが回復します。 線画だけでは分からない部分も、色を置くことで情報量が増し、一時的に自分が想定していた完成像に近づくからです。 しかし、それもあくまで一時的です。 着色作業も終盤に近づき、色が着いた状態に目が慣れてくると、ペン入れの段階で納得できなかった部分が徐々に目立つようになってきます。 そういう部分が目立ってくると、一番重要であるはずの仕上げの段階で作業が適当になってきます。どうせこのまま進めても想定していたものにはならないだろうと、自分なりに薄々気付いてしまうからかもしれません。 そして、そういう場合は往々にして完成しても中途半端なものになるか、きちんと終わらせても何かしら大きな失敗をしているものです。(やっかいなのは、作品が仕上がってしばらく時間を置かないとその失敗に気がつかないということですが) これが今までの私の製作過程です。見事に失敗するルーチンを構築しています。 我ながら何て頭の悪いことをやっていたんだろうと反省することしきりであります。 ではもしこれが最初、つまり下書きの段階でもっと丁寧に作業を行っていたらどうなるか。 下書きを自分が納得できるところまで煮詰めると、この段階でモチベーションが上がります。 そして丁寧に描いた下書きですからペン入れもスムーズに行えます。迷い線なんてほとんどありません。 更に着色作業にも気合が入ります。なぜならペン入れをした段階で、何となくいい感じになりそうだというのが分かるからです。 ここまでお膳立てすれば、もう余程のことが無い限りは納得のいくものが仕上がるはずです。 (着色だけ上手くいかないというケースも考えられますが、それはまた違う機会にでも) 下書きは云わば設計図です。 その設計図が間違っていたらどんなに一生懸命作業をしても、出来上がるものは間違った状態で完成します。逆に設計図がしっかりしていれば、頑張った分だけ出来上がるものもしっかりしたものになるのだと思います。 それを面倒くさいからと適当にやっていては、納得のいくものなんて出来るはずがありませんでした。 総括としては『下書きを疎かにしないことが自分の描きたいものを描くための第一歩』といったところでしょうか。 これを忘れないように、今後の作品に活かしていきたいと思います。 最後に、下書きを丁寧にやることで結果に大きく差が出るということを今回やりましたが、それによってモチベーションが向上したというのも結構重要です。 これについてもまた後日まとめたいと思います。 しかし、久しぶりに長文書いたらめっさ疲れました・・・。
| 考察 |
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2012,04,21, Saturday
それでは実際に『途中経過と考察』をやってみたいと思います。
現在制作中のイラストです。 ホントに散々引っ張った挙句これかよという指摘はごもっとも。 ですが、そこはあくまでも自己評価なのでご容赦願いたいと思います。 ではまず現時点で良いと思うところですが、人物を二人以上、しかも接点を持った状態で描けたのは良かったと思います。 私が今まで描いてきたものは、人物単体か、二人以上であってもそれは単体の人物を二人描いただけというものがほとんどでした。 それは二人以上の人間が接点を持った状態はバランスを取るのが難しくて、今まで無意識に避けていた節があったからです。 そういう意味でも、今回のような描き方ができたのは自分にとっては良い傾向ではないかと思います。 あと、線画も今回頑張りました。 これについてはちょっと長くなりそうなので、後日改めて考察を行いたいと思います。 次に現時点での悪いところですが、布の表現が上手くできませんでした。 このあとの塗りで多少は改善するかもしれませんが、出来れば線画の段階である程度のラインが出せるようになりたいです。 そのためにも要研究&練習ですね。 あと小物の適当っぽさも改善したいところです。 気がついたことですが、線画の考察と被る部分があるのでこれもまた後日に回します。 最後に今後の方向性ですが、今回はとにかく二人以上が接点を持った状態を描くことが目的だったので、恐らく背景ナシの状態で完成になると思います。 今後はこれ(画面上に二人以上の人物を入れた状態)に背景を合わせられるように頑張りたいと思います。 とまぁこんな感じでやっていければと考えています。 実際にやってみると、思っていた以上にしんどいです。主に精神的な意味で。 というか、今までこんなにしっかりと自分の描いたものに対して観察や考察をしたことがなかったので、それだけでも色々と精神的にくるものがありました・・・。 ただ、改めて自分の描いたものをしっかり観察や考察をするっていうのは、これも思っていた以上に得るものがあったので、今後も継続していければと思います。 難点は多少文章が長くなるっていうのと、第三者にとっては非常にどうでも良い情報が多くなってしまいがちってことくらいですかね。 その点は後日の線画についての考察で挽回できればと思います。
| 考察 |
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2012,04,19, Thursday
今期もアニメは新作の数がものすごいですね。
さすがにもう全部視聴するのは無理です、時間的な意味で。 Fate、これゾン、咲とニャル子さんは視聴継続決定。あとはまだ1話すらみてないのも結構ありますので、後々増えるかもしれませんが今のとこはこれくらいです。 それはさて置いて。 前回の言っていた、現在制作しているイラストの途中経過とその考察をやっていこうと思います。 考察とは書いてなかったと思いますが、それはあとから付け足したからです。 よくよく考えた結果、ただ途中経過を載せるだけではやってる意味がほとんどないことに気が付きました。 それこそホントにただの生存報告で終わってしまいます。 なので、とりあえず今自分が描いているものを一度振り返る的な意味で 1.現時点での良いところ 2.現時点で悪いところ(改善点) 3.気が付いたこと 4.今後の方向性 等を改めて自己評価するっていうことをやっていこうと思います。 え、そんなことを書いて誰が得するのかって? もちろん私です!(キッパリ 失礼。 というのも、自分の描いたものについてしっかり考察するっていうのは結構大事なことだと思うのです。 しかし、普通に作業してると完成させることにばかり集中して(あたり前ですが)いざ完成すると次の作品に取り掛かるものだから、きちんとした自己評価や考察なんて今までほとんどしたことが無かったのではないかと思います。 何となくこの辺は上手くいったとか、何となくダメだったとか、当然そういう漠然とした感想は持つんですが、あくまでも『何となく』なんですよね。 それでは次に繋がる課題が全く見えてきません。 かといって、改めてそういうことをするのかと言われると自信はないです。 多分いつものように、描いてはすぐ次の作品に取り掛かるのではないかと思います。時間も限られてますしね。 なので、折角こうしてブログなんぞを再開したわけですから、そういう場は最大限活かしていこうと考えた結果、この途中経過と考察というものに落ち着きました。 まあ100%自分のためと自己満足ですが、それでも何かしら益のあるものにしていければと思います。 長くなってしまったので実際の途中経過と考察については次回やります。 こんだけ引っ張っておいてアレですが、作品自体は大したことないのであしからず。
| 考察 |
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